2014年11月20日木曜日

経営と運営 と 決断サポートと私

『経営と運営』
この違いを明確に理解して起業した経営者は、少なくとも私の周りにはほとんどいない。
と、思う。

我々のクライアントの多くは、家業を継いだか、臭覚で起業したか、であって、
家業を継ぐために経営を勉強した人はいても、経営を勉強して起業するような人は地方では非常にまれです。
もちろん、違いを理解して起業すれば成功するということでもないし、
起業するときに理解していなくても、“実践されている”立派な経営者はたくさんみえます。
当の私はといえば、全然理解せずに、保護された処理代行である士業の運営者としてスタートしたクチですし。

企業には創業期、成長期、成熟期、衰退期といったライフサイクルがあって、
トップによってその期間が長くも短くもなり、また、衰退期にも成長期の部門や人材があったりもします。
経営革新等支援機関として企業再生の案件にも携わることも多い我々は、
再び成長期となり得るか?
どこの・誰が・どのように・経営を?
どこの・誰が・どのように・運営を?
ってなことをみさせてもらうわけで、もし衰退期で真の経営者がいなければ、法的整理の決断をサポートする(したい)場合もあるわけです。

そもそも決断サポートグループは、
シケツ(司法書士法人決断サポート)が設立を、
ゼイケツ(税理士法人決断サポート)が会計を、
シャケツ(社会保険労務士事務所決断サポート)が労務を、
ベンケツ(法律事務所決断サポート)が法務と法的整理を、
カブケツ(株式会社決断サポート)がディレクションを、と
会社をゆりかごから墓場までサポートすると自任しています。
しかし、流石に墓場への決断のサポート(ただの処理ではない)には非常にパワーがいるもので、本当にそっちが正解か?本当に“経営”がないのか?と何回転もします。
そんな時残念なのは、そういう会社の社長は、“経営者”でない方が多いんです。
別に経営の神様や聖人君子を求めているわけではないので、なんなら目先の欲やエゴはあって当たり前ですし、プレイヤーとしての側面があったっていいんです。
ただ、覚悟がなく、向き合いもしない、なんちゃってな“経営者”だと、議論もまったく噛み合わず、前向きな再生も、前向きな法的整理も、決断できないんです。


経営と運営、戦略と戦術、マネージャーとプレイヤー・・・。
言葉遊びするつもりも全然ないし、臭覚あっての、だし
臭覚だけでぶっ飛んでる方ももちろんみえて、むしろ大好きです。
ただ私自身が、決断サポートと名乗ると決めた時から経営を意識し、
これまた全然できていないと反省し、模索する毎日に、
ちょっと自戒を込めて。             決断サポート 上田

【なんちゃって経営者あるある】
創業期・・・土日関係な-し、風邪もひかない、何でもやります、できます
      やっぱり俺、スゲー?状態(運営者であっていい時期)
成長期・・・ある程度のカタマリもでき、自分は現場を去りはじめ、
      引っ張れるだけの社員と少々のお金をウゴかしたりできて、
      社員に創業期の自分を重ねて不満タラタラも、
      筋肉も贅肉も一緒くたに大きくなって、
      やっぱ俺、さらに成長しちゃってますよ!状態
成熟期・・・たまたま人が育ったり、仕組みで稼いだりもできてしまい
      そんな安定してくることに違和感を感じながらも、
      今まで頑張ったんだもん、他の社長もそうだもん、
      と果実と甘えの区別もせず、もう“運営”から抜け切れないですよ状態
衰退期・・・熟成された甘え体質と衰えた体力では
      変化は受け入れられず、耐えられずで、
      いい感じに押し付けられる跡取りとのなすり付け合い状態


“経営者”を支えるぞ!




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