2013年10月9日水曜日

弁護士の中嶋です。
おかげ様で最近忙しい。

ブログ当番ですが、今回は走り書きで。

さて、我が決断サポートは、士業のグループだが、各事務所には、資格取得を目指す受験生が何人かいる。

働きながらの資格取得に向けた勉強は本当に大変だと思う。

ところで、資格を取っても士業は当然、その専門分野の勉強を続けなければならない。

資格取得前の受験勉強と資格取得後の勉強は何が一番違うか。

それは、「お金を払って勉強するか」「お金をもらって勉強するか」の違いである。

受験勉強は、資格取得に向けての投資として教材を揃えたり、スクールに通ったりと何かとお金がかかる(ロースクールは顕著)。
資格取得後の勉強は、依頼された仕事を遂行させるためのものであり、仕事の報酬の対価に含めて考えることができる。

では、「お金を払ってする勉強」と「お金をもらってする勉強」のどちらが身に付くか。また、集中できるか。

それは圧倒的に「お金をもらってする勉強」である。
仕事である以上成果を出さなくてはならない。一定の合格率で落ちることも当然予想されている試験とは違う。
限られた時間の中でプレッシャーと責任に追い立てられてがむしゃらに準備(勉強)する。それを、同時並行で複数こなしていかなければならないのである。

司法修習生や司法修習生以上弁護士未満の者に起案をさせると、何か緊張感の欠けるとりあえず書いてみました的な起案ができあがってくる。
原因は、下調べの文献調査(勉強)が圧倒的に足りないのである。

資格をとれば、依頼者と直接向きあい、自分の名前と責任で書面を出し、時には対立当事者を議論で説得し、裁判官をうならせなければならない。専門家として恥ずかしいことはできない。

試験に受かり、そのようなプロとしての緊張感と責任のなかで仕事をする立場になると、資格を取る前までは、ポンポコリンな文書しか書けなかったものも自然とプロとしての起案ができるようになるのである。わたしはそう確信している(そうじゃないと大変困る……)。


ということで「早く受かれ」「とにかく受かれ」。

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